
Third Pie Studiosは2025年11月5日、カジュアルシミュレーションゲーム『Ages of Cataria』をPC(Steam)向けにリリースしました。現在早期アクセス版として配信中で、価格は2,300円です。
『Ages of Cataria』は、新しい大陸「カタリア」に移住した一族の物語から始まります。最初はわずかな家族だけの小さな集落ですが、時間が経つにつれて新しい住民が訪れ、やがて恋愛や結婚を経て世代が重なっていきます。プレイヤーは村の発展を見守りながら、住民たちの人生ストーリーが自然に生成されていく過程を体験することになります。
世代を重ねて発展する集落作り

『Ages of Cataria』の中心となるのは、時間経過に伴う住民の世代交代です。最初に村に到着した家族から始まり、彼らが年を重ねていく中で、新しい住民が移り住んできます。やがて恋愛が芽生え、新しい家族が誕生し、その子どもたちが成長して新たな役割を担うようになります。このプロセスは自動生成されるため、プレイヤーが意図しない形で物語が展開していくのが特徴です。
村の構成員が増えるにつれて、それぞれの住民がどのような役割を担うかが重要になります。農業、建築、手工芸など、各自が得意な分野で活躍することで、集落全体が成長していく仕組みになっています。ただし、住民の希望や適性がプレイヤーの期待と異なる可能性もあり、その点での不確実性が面白みを生み出しているようです。
世代を重ねることで、祖父母から親へ、親から子へと知識や技能が受け継がれていくという概念も組み込まれています。このメタプログレッション的な要素が、単なる村作りゲームではなく、ストーリー生成ゲームたる所以となっています。
ゆったりとしたペースで楽しむ設計

本作は「cozy」(居心地の良い)という表現で説明されており、プレイヤーに急かされない、のんびりとしたペースで遊べることを想定しているようです。村の発展を眺めるだけでも楽しめる設計になっており、複雑な経営シミュレーションというより、住民たちの人生を静かに観察するような体験が中心となります。
新しい住民がいつ訪れるか、誰が誰と恋愛関係になるか、どの子どもが何の才能を示すかなど、予測不可能な展開が次々と起こります。その不確実性の中に、プレイヤーの工夫や判断の余地も組み込まれているのでしょう。詳細なゲームプレイ仕様は現時点では明らかになっていませんが、早期アクセス期間中に段階的に明かされていくと見られます。
早期アクセスでの展開

本作は早期アクセス版としてのリリースであり、開発チームはロードマップを公開しています。今後のアップデートでどのような機能や要素が追加されるかが、プレイヤーの満足度を大きく左右することになるでしょう。
とくに気になる点は、早期アクセス期間中にどの程度のコンテンツボリュームが用意されるのか、また住民の行動や世代交代の仕組みがどこまで洗練されているのかという部分です。カジュアルシミュレーションというジャンルは、繰り返しプレイによる新しい物語の発見が鍵となるだけに、バリエーション豊かな出来事が生成される仕組みが重要になります。
価格と対応状況

『Ages of Cataria』の価格は2,300円で、現在Steamで購入可能です。ただし、本作は日本語に対応していないため、英語でのプレイが必須となります。シミュレーションゲームということで、複雑な英語テキストが頻出する可能性があり、英語が得意でないプレイヤーにとってはハードルが高いかもしれません。
システム要件は比較的控えめで、最小環境ではGTX 1060クラスのグラフィックスと6GBのメモリがあれば動作するとのことです。ストレージは3GBの空き容量が必要です。早期アクセス版としてのリリースですので、今後のアップデートに伴いシステム要件が変わる可能性もあります。
『Ages of Cataria』
- 配信日:2025年11月05日
- 対応プラットフォーム:PC(Steam)
- 価格: 2,300円(税込)
- 開発:Third Pie Studios
- パブリッシャー:Third Pie Studios
- 日本語対応:なし
その他のスクリーンショットや公式トレーラー

システム要件
最小動作環境
- 最低:
- OS: 64-bit Windows 7 or newer
- プロセッサー: 2-core 1.7 GHz or better
- メモリー: 6 GB RAM
- グラフィック: NVIDIA 1060 or similar
- ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
- ストレージ: 3 GB の空き容量