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タンク指揮官育成ストラテジー『Mini Tank Mayhem』がデモ版の配布開始、大幅なバランス調整と新要素を実装

 Algorocksは12月10日、ストラテジーゲーム『Mini Tank Mayhem』のデモ版の配布を開始しました。2026年1月のリリースに向けた最終調整段階として、選抜されたプレイヤーからのフィードバックを募集しています。

 『Mini Tank Mayhem』は、エイリアンの大群に立ち向かうミニタンク指揮官となり、デッキ構築とタワーディフェンスを組み合わせたローグライク体験を繰り広げるゲームです。何百種類ものカードからデッキを構築し、強力なアーティファクトでミニタンクをアップグレードしながら、押し寄せる敵軍を撃退します。戦略的な駆け引きとカオスな戦場が融合した設計が特徴です。

デッキ構築とタンク配置の戦略性

 ゲームプレイの中心は、ミニタンクとモジュール、スペルで構成されるデッキの構築です。各ウェーブでは限られたエネルギーを消費してカードをプレイし、配置したタンクでエイリアンを撃退する流れです。Hyena(ハイエナ)のようなタンクは破壊されるたびに攻撃力が上昇し、Furnace(炉)は焼却効果を火力に変換するなど、カード間のシナジーが戦局を左右します。

 今回のアップデートではタンクの全面的なリワークが施されました。Hyenaは敵タンク破壊時に攻撃力+2を獲得し、プレイ時に最も近い敵タンクを破壊して基本攻撃力を奪うという新しい役割を獲得しています。Liquid Fire(液体火炎)やClaw Hand(爪手)といった新タンク、Gauge Bullet(ゲージ弾)やBurn Up(燃焼アップ)といった新モジュールも追加され、デッキの多様性が大幅に拡張されました。

 モジュールはタンクに装着して能力を強化する仕組みです。Lightweight Bullet(軽量弾)は発射速度を高め、Double Up(ダブルアップ)はウェーブ終了時にタンクを破壊して複製を生成するなど、ターン単位での戦略的な判断が重要になります。詳細な相互作用の調整から見ても、開発チームは周回プレイでのリプレイ性を意識した設計を進めているようです。

アーティファクトと敵種の拡充

 戦闘を有利に進めるもう一つの要素がアーティファクトです。Colored Push Pin(色付きプッシュピン)はタンク破壊時に他のタンクにランダムなバフを付与し、Strange Stopwatch(奇妙なストップウォッチ)は初期ターンのエネルギー効率を大幅に高めます。これらのアーティファクト選択がプレイの個性を決定する要素となっており、ローグライク特有の「毎回異なる体験」を実現しています。

 敵側も大幅に拡充されました。Absorber(吸収体)、Anti(アンチ)、Batross(バットロス)、Carapace(甲殻)、Crowcon(クロウコン)といった新敵種が追加され、視覚効果も刷新されています。敵の種類が増えることで、プレイヤーは毎回異なる敵編成への対応を迫られることになり、戦略の応用性が試されます。ただし敵種の急増は、新規プレイヤーにとって学習曲線が急になる可能性もあります。

広範なバランス調整と不具合修正

 今回のアップデートでは、約30項目に及ぶバランス調整が施されました。Electron(電子)のエリア攻撃範囲が180から100に縮小され、Sponge(スポンジ)のHP が250から120に削減されるなど、ウェーブを過度に長引かせるユニットへの抑制がくわえられています。一方、Storkk(ストーク)のHP は180から250に引き上げられ、前線での耐久性が向上しました。

 スペル系カードも大きく変更されました。Amalgamation(融合)は破壊したタンク数に応じてカードドロー数が増加し、Force Upgrade(強制アップグレード)のコスト が1から2に引き上げられています。Energy Harvester(エネルギーハーベスター)はコスト が4から2に下がり、より早期に活用できるようになった一方で、攻撃力は10から7に削減されています。これらの変更から、開発チームがゲーム全体のテンポと経済バランスを微調整していることが読み取れます。

 不具合修正も60件以上に及びます。ステージホバー時のライティング問題、Debris Cannon(デブリキャノン)のスロー効果後に敵が加速する不具合、ツールチップの位置ずれなど、プレイ体験を損なう細かい問題が丁寧に解決されています。UI面でのキャラクターポートレート表示改善やフレームアーティファクト対応も行われており、ビジュアルポーランドが進んでいる状況です。

価格と配信状況

 『Mini Tank Mayhem』の価格は記事執筆時点では未発表となっています。日本語には対応していないため、英語での操作・ゲームプレイとなります。ただしタワーディフェンス×デッキ構築というジャンルの性質上、テキスト情報よりも戦術判断が重要であり、言語の壁は比較的低いと考えられます。

『Mini Tank Mayhem』

  • 配信日:2026年3月
  • 対応プラットフォーム:PC(Steam)
  • 価格:-
  • 開発:Algorocks
  • パブリッシャー:Algorocks
  • 日本語対応:なし

その他のスクリーンショットや公式トレーラー

システム要件

最小動作環境

  • 最低: 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
  • OS: Windows 10 64-bit
  • プロセッサー: Intel i5-3337U or AMD A6-5200 (~2GHz Processor or higher)
  • メモリー: 2048 MB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GT 720 / AMD Radeon HD 6570 equivalent or better
  • DirectX: Version 11
  • ストレージ: 800 MB の空き容量
  • サウンドカード: Windows compatible sound card

推奨動作環境

  • 推奨: 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
  • OS: Windows 10 or later 64-bit
  • プロセッサー: Intel i5-9400 or AMD Ryzen 5 3400G (~3GHz+ or better)
  • メモリー: 4096 MB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060/ AMD Radeon RX 580 equivalent or better
  • DirectX: Version 11
  • ストレージ: 800 MB の空き容量
  • サウンドカード: Windows compatible sound card

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