
Vernepixel labは10月23日、2Dプラットフォームゲーム『Les aventures d'Emilie à Paris』をPC(Steam)向けにリリースしました。現在プレイ可能な本作は、1990年代のプラットフォーマー作品へのオマージュを基調としながら、モダンで個性的な表現を融合させた作品です。
スタイライズされたパリを舞台にした冒険

『Les aventures d'Emilie à Paris』の舞台はパリです。ただしそれは現実のパリではなく、オスマン様式の建物を漫画的なタッチで描きながら、リアルな環境要素と融合させた、独特の世界観となっています。主人公のエミリーが、このスタイライズされた街を駆け抜けていく――それが本作の基本となるストーリーです。
90年代のプラットフォーマーをインスピレーション源としながらも、雨樋を登ってパリの屋根伝いに移動する「パルクール」風のアクションを盛り込み、そのうえで古典的なトラップと敵キャラクターといった懐かしい要素が、ユーモアと共に組み合わされています。
ロトスコープ技法による流麗なアニメーション

『Les aventures d'Emilie à Paris』の最大の特徴は、アニメーション表現にあります。開発チームは実際の人間の動きを映像から抽出するロトスコープ技法を活用し、走る、跳ぶ、雨樋から屋根へ登るといった一連の動作に現実的な流れを与えています。
この手法により、エミリーのキャラクターは驚くほどの滑らかさで画面上を動きます。90年代のプラットフォーマーが持つピクセルアートの素朴さと、現代的なアニメーション技術の融合が、本作を視覚的に際立たせているわけです。
ロトスコープは手間のかかる技法だけに、その実装自体が開発チームの本作への本気度を物語っているとも言えます。単なる懐古主義ではなく、古い形式に新しい命を吹き込もうとする意思が感じられる仕上がりとなっています。
90年代のプラットフォーマーへの敬意と現代的なアプローチ

本作がインスピレーション源としている1990年代のプラットフォーマーは、ゲーム史において一つの黄金期を形作ったジャンルです。その時代の作品は、シンプルながら奥深いゲームデザインで知られており、プレイヤーの反応速度と判断力を試すものが多くありました。
『Les aventures d'Emilie à Paris』はそうした伝統を受け継ぎながらも、ユーモアと個性的な世界観で新しい表情を与えています。パリという実在の都市をスタイライズされた形で舞台に選んだことも、単なる懐古ではなく、古典的なゲームデザインを現代的な文脈で再解釈しようとする試みと見られます。
価格と対応状況

『Les aventures d'Emilie à Paris』の通常価格は1,700円です。
言語対応はフランス語が中心となっており、日本語には対応していません。UI、音声、字幕いずれも英語またはフランス語での提供となります。プラットフォーマーはアクション中心のジャンルだけに、言語の壁は比較的低いかもしれませんが、ゲーム内のユーモアやキャラクターの掛け合いを完全に理解したいプレイヤーにとっては、翻訳の有無が体験に影響する可能性があります。
『Les aventures d'Emilie à Paris』
- 配信日:2025年10月22日
- 対応プラットフォーム:PC(Steam), Linux
- 価格: 1,700円(税込)
- 開発:Vernepixel lab
- パブリッシャー:Vernepixel lab
- 日本語対応:なし
その他のスクリーンショットや公式トレーラー






システム要件
最小動作環境
- 最低: 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
- OS: windows 10 64 bits
- プロセッサー: Intel I5 7300 2,5 Ghz / AMD Ryzen 5 3500U
- メモリー: 8 GB RAM
- グラフィック: NVIDIA GeForce gtx 1060 6 giga / AMD equivalent
- DirectX: Version 12
- ストレージ: 250 MB の空き容量
推奨動作環境
- 推奨: 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
- OS: windows 11 64 bits
- プロセッサー: Intel Core i7-11800H / AMD Ryzen 7 5800h
- メモリー: 16 GB RAM
- グラフィック: NVIDIA GeForce RTX 3060 6 giga / AMD equivalent - 1920x1080
- DirectX: Version 12
- ストレージ: 250 MB の空き容量